葉酸はいわゆる水に溶けやすいビタミン(水溶性ビタミン)に分類され
ビタミンM、ビタミンB9、プテロイルグルタミン酸の別名があります。

 

 

1941年に、鉄分なども豊富に含んでいる
ほうれん草の葉から発見されたのが始まりで
レバーや緑黄色野菜、一部の果物に多く葉酸が含まれているんですよ。

 

 

尿として排出されますので
基本的に大量に摂取したとしても健康的には問題ありませんが
不足をしている場合には注意が必要になってきます。

 

 

欠乏症として現れる主な症状は、急にフラっとしてめまいや貧血を引き起こす、
免疫機能や消化管に異常をきたしてしまう恐れなどが挙げられます。

 

 

特に妊娠をし、お腹の中で赤ちゃんを育てて行く場合や
出産後の授乳期などには非妊娠時よりも身体の中でより多くの葉酸が必要になるんですね。

 

 

ある調査によりますと、一般的に20~40代女性の1日の葉酸の摂取量は
およそ230~270μg程であると言う事が分かっています。

 

 

通常であれば、男性女性問わず240μgが推奨摂取量とされていますので
基準量はしっかりと補えているのですが
妊活や授乳を行う女性にとっては話しは別です。

 

 

妊活中であれば400μg、授乳期であれば340μg
さらに妊娠中であれば1日だけで480μgもの葉酸を取り入れなければいけません。

 

 

通常時の2倍を摂らなければいけませんから
いかに葉酸が妊活~授乳を行う女性にとって必要なのかが理解頂けると思います。

 

 

この480μgと言う数値は、妊活サプリの販売会社が商品を売るために作成された宣伝文句ではなく
実際に厚生労働省が推奨している数値となっております。

 

 

特にこの葉酸の摂取がおすすめされているのは
まだ妊娠をした事にすら気が付かない時期である第1週目からとされており
この時期以降に葉酸が欠乏する事はお腹の中の赤ちゃんに危険を及ぼす可能性がある事を肝に銘じておいてください。

 

 

葉酸の摂取量が極度に不足していると
無脳児として生まれてくるリスクが高まる他、神経管閉鎖障害として最悪の場合、
お腹の中の赤ちゃんの産声を聞くことなく別れを告げてしまう事にも繋がりかねません。

 

 

神経管閉鎖障害とは?

 

神経管閉鎖障害とは
妊活を経てお腹に新たな命を授かった4~5週間後頃に
赤ちゃんに起こるとされる先天性異常の事を言います。

 

 

この頃になると赤ちゃんは細胞分裂として
徐々に色んな器官が形成されていくのですが
その中でも脳や脊髄などのいわゆる中枢神経系を司る神経管が塞がってしまい
上手に形成をする事が出来なくなってしまうんです。

 

 

二分脊椎とは?

通常、私たちが何か行動を起こそうとする時
脳から指令が出て初めてアクションを起こそうとします。

 

 

例えば、目の前にあるリンゴを手で掴むと言う動作を考えた場合
視覚としてリンゴを捉え感覚神経を経由し脳がそれを認知
その後脳からの指令で運動神経を介してリンゴを掴むと言う動作が行われるのが一般的です。

 

 

ところが、神経管の下部に影響が及んでしまった場合「二分脊椎」に分類され
神経が骨に覆われておらず途中で途絶えてしまっている状態となってしまい
特に下半身を中心に電気信号が行き渡らなくなってしまいます。

 

 

その結果、脚を自由自在に動かす事が出来ない歩行障害が残ったり
膀胱や直腸の機能障害をもたらしてしまうために排便や排尿を行うのが困難なもの
となってしまうのです。

 

 

無脳症とは?

こちらは神経管の下部が塞がれてしまうものですが
それとは逆に神経管の上部が塞がれてしまった場合は
無脳症と呼ばれる脳を形成する事が出来ない病気にかかってしまいます。

 

 

二分脊椎とは違い、上肢や下肢などは形成されていくのですが
眼球の消失や口と鼻が繋がってしまっている口蓋裂
さらには脳が形成されずに成長をして行きます。

 

 

およそ1万人あたり6人の割合で発症する神経管閉鎖障害ですが
無脳症の場合は死産や流産になる可能性は極めて高いですし
無事に産まれてきたとしても大抵の場合間もなく命を落としてしまう事が多いです。

 

 

葉酸の摂取が予防の1つに繋がる

 

妊活~妊娠中(特に妊娠初期)に極度に葉酸の摂取量が不足していると
葉酸欠乏症になってしまい神経管閉鎖障害を起こす引き金となってしまいます。

 

 

厚生労働省も葉酸をきちんと摂取する事をおすすめしており
これは日本だからと言う訳でも無く世界でも共通認識として葉酸の重要性が見直され始めています。

 

 

一般的には妊娠をする1か月前から食事(野菜や果物)や
妊活サプリなどから葉酸を摂取する事で
これらの発症リスクを7~8割ほど減少させることも分かってきています。

 

 

以下は厚生労働省の公式ホームページに記載されている内容となります。

 

↓厚生労働省引用ここから

諸外国や日本において、食事からの葉酸だけでなくサプリメントなどの栄養補助食品からも摂取するよう勧告されたことには理由があります。

葉酸は野菜や柑橘類・レバーなどに多く含まれており、小腸でモノグルタミン酸として吸収されます。

しかしながらこれら食品中の葉酸(dietary folate)の大部分はポリグルタミン酸型として存在し、モノグルタミン酸として消化吸収されるまでの代謝過程で様々な影響を受けるため、生体利用率は50%以下と推定されています。

また水溶性ビタミンであるため調理損失も受けやすくなっています。これに対していわゆるサプリメントなどの栄養補助食品や葉酸添加食品に使用される葉酸(folic acid:プテロイルモノグルタミン酸)は通常の食品中の葉酸とは構造が異なっており、安定性及び生体利用率が高いことがわかっています。

葉酸と神経管閉鎖障害のリスク低減との関連を示した諸外国の大規模な疫学研究の結果は、この葉酸(folic acid)のサプリメントによるものがほとんどです。

↑引用ここまで